歴史資料室
独立美術協会歴史資料室開設にあたりご協力のお願い

 独立美術協会の歴史も前身である1930年協会展から考えると 四分の三世紀を有するようになり、日本の美術史上に多大な足跡を築いてきたことは自他ともに認めるところです。
昭和の美術史を考える時、独立美術協会の歴史はそのまま美術史と重なるほど大きな位置をしめ、重要な役割を担ってきたのではないでしょうか。
社会、文化の閉塞感を切り開くためにもいろいろな方面で今、歴史を検証しようとする動きがあります。独立美術協会に関する貴重な資料は各関係者の方々が愛情を持って保管されています。

 しかし時間の経過とともに消失散在しその貴重性に対する認識も薄れていくことがあります。独立美術協会事務所には資料があまりなく各美術館関係者や研究者が尋ねて来られてもお見せするものがほとんどないのが現状です。
 独立展・独立美術協会の歴史を正しく後世に伝えるために研究の基礎的な資料の収集・保存が大切です。会の動きを伝える貴重な資料ですがその貴重性を認識できる方々の高齢化もあり、大切に保存された記事・雑誌・図録等関係資料をこの機会に資料室をつくり保管することになりました。

 現在、保存スペースは限られていますが順次充実を図っていく予定です。独立美術協会を正しく伝える基礎資料を寄贈いただける方は独立美術協会事務所までご連絡ください。
 情報を正しくつたえることにより独立美術協会の評価もいっそう高くなることと考えます。ご協力をお願いする次第です。
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